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2017年 09月 22日

第7回 全日本最速店長選手権  ※サイクルスポーツ誌 主催

第7回 全日本最速店長選手権   ※サイクルスポーツ誌 主催_d0338933_18540472.jpg
2年振り5回目の参加に想う

今年は過去最高の44名、経歴も立派な店長が多く集まった大会となった。
思い起こせば初出場は2012年、この大会出場の為に店長に昇格しサイスポさんに懇願して枠を頂いたのだった。レースで無様な走りだと店長クビになるんですぅ~という関西系のノリが編集部にウケて晴れて出場だったのだが、猛暑の気温に熱ダレして思うようなパフォーマンスを出せなかったものの途中、有力選手の西谷さんと集団から飛び出して大いに盛り上げ喜んでもらえた。
翌2013年、目標は優勝に置きパフォーマンスも上々で現地入り、天気は雨でスリップした選手と交錯し落車DNFに終わる。無力感に苛まれたがこれもまたレースだった。
次こそ優勝を…の想いを胸に3回目の2014年。思うような展開がなされ終盤に大石さん・西谷さんと3名のエスケープの末に2位。優勝が目の前にあったがスルりと逃げた。
2015年夏、独立へむけて退職し準備のさなかに4回目出場のオファーをもらう。まだ開業すらしていない店なのにだ…これには正直感動した。前年の成績をリスペクトしてくれたのだろう…しかし準備が間に合わず大きな見せ場なく終盤にメイン集団から遅れて終わる。
2016年、それでも参加の誘いを頂いた。開業1年目、残念ながらレースに参加するパフォーマンスが無いので辞退させてもらった。
そして2017年、ニセコを終えフランスに向けてのトレーニングの最中にオファーが…今年こそフランスで弾みをつけて行こう!とその時は思っていた。
長引いた夏風邪、フランスの不調、それでも隙間をぬい練習で調整してきたが…事前の数値は思わしくなかった。出ると決めた以上は最善を尽くすそれだけで成田へ向かった。

2年振りの現地は懐かしい面々と知らない方とが入交り、なんとなく新しい風を感じた。また古巣の勤務先からも2名参加しており、当時自分が残してきたものを感じさせるには十分な事柄だった。
顔見知りを歓談しながら回る会場、楽しいひと時であり緊張感はなくスタートを迎える。それもまた5回目というどちらかというとベテランの域に近いものになったからか…年齢もいつの間にか、上からたぶん表彰台くらい(笑)

例年どおりの1.5㎞×50周回=75㎞のロードレース
第7回 全日本最速店長選手権   ※サイクルスポーツ誌 主催_d0338933_18533655.jpg
スタートはローリングスタートに変更、昨年の展開から早期に逃げを決めようと動くことは明らかで、初めからハイスピードなのは織り込み済み。44名の数を心配したが、回を重ねるごとに参加店長はしっかりと練習をしてきており全体の流れは随分と良くなったように感じた。
序盤から想定どおりの2分一桁台のLAPを刻む、しかし1分台へ行くようなほどではない、毎回ファーストアタックが決まるがそれも散発で決まらず、10周経過しそろそろ動きが…思うが、決定的な動きはない。筧選手や中尾・藤岡・井上選手などは活発に動く、有力選手でも後方待機なのか目立った動きが少なめ選手もおり全体のペースが落ち着いてきた、2分10~15秒あたりも増えてくる。ここらで例年なら逃げがあるのだが、今回は有力選手が動けば皆敏感に反応するが、無名の選手が飛び出しても完全放置、多少飛び出しても継続できる脚は無い、そんなこんなで25周をすぎ半分経過。
後半になっても動きは変わらない、小さな出入りがあるがほぼ大きな集団ままだ。残り10周を切り流石に疲れてくる、今回2015年と違い全体の流れにおいては無理がなく走れた。しかし、集団前方に位置するもそこでの責務が果たせるほどの脚がなかった。従来なら幾度か前へ飛び出していくことはできていたが、今回はその余力はなかった。これは事前の数値から大よそ想定できていたが、それよりもレースの流れに対応することは脚以上に経験値と感覚が補い可能にしていたが、そことパフォーマンスは一致しなかったのだ。
最後まで集団の争いかと思われた、終盤でなんと微妙な逃げが8名ほどで決まる。約10~15秒…後ろも牽制は無く追いかける、前は見る限り絶対逃げるという勢いはなかった。8名だとそこまでの逼迫した意思疎通はなかなか難しい…結果、残り2周ほどで追いつき、リセット。余力はなくかなり限界走行になってきている。
ラスト1周で、筧選手がアタック…程なく追いが入る、ハイスピードままゴールへ向かう残り500m付近で前に約10名ほどか…ラストスプリントを全力でかけるが…順位はほぼかわらない…てか、左から差し込まれる(汗)切れ味に定評ある佐藤 成彦店長に一突きされゴール。
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56サイクルの筧選手、レースを支配し自在に走っての優勝!
上位4名は抜きんでており、5位以下で泥スプリントの末に9位…(爆)
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2015年、開業すらしていない個人を快く誘ってくれた恩を走りで返す、そんな想いは打ち砕かれた。
スポーツバイクブームの中、元選手の店長も格段に増えた。5年前は非常に珍しかった元選手というのは当たり前になった。これから先、元選手がセカンドキャリアとしてスポーツバイクを伝え指導するという仕事を当たり前にするという、私自身の志もそう遠くない先に実現できるのでは…と感じた1日だった。

元勤務先でちゃんと指導してあげられなかったのに、今回良い走りをしたのを見て感慨深いものがあった。人は成長したいと願い努力するれば、かならず成長できる。
そうクラブメンバーに常々伝えていることを、また実感させてもらえた。

今回の大会参加をクラブには事前に大きく広報していませんでした、なので直前広報に皆???って感じでしたが、今回の参加自分の中での恩返し的な意味合いが大きかったのです。
満足な結果でお返しできなかったが、ロードレースは知的スポーツという一面は証明できたのではないかと思っている。歳を重ねるにつけ体力を大きく伸ばすことはかなり難しい、あとは頭をどれだけ使えるのかしかないからね。
若い世代が台頭し、そろそろおっさんも別な道をと思っている。

サイクルスポーツさん、応援してくれたクラブメンバーやお客さん、ありがとうございます。
レースは辞めません、より皆さんの希望が持てるようなことを率先してゆくつもりです。今シーズンのレースはこれで終了、あとはメンバーの最終レースまで全力で伴走します。

ありがとうございました。

※写真提供:サイクルギャラリーカヤマさん、サイクルスポーツjp


by cicli_pioniere | 2017-09-22 20:10 | レース | Comments(0)


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